引用元:https://www.color8.com/blog/

オールデンのサイズ感はラストで決まる|買って後悔しない選び方

高級革靴ブランド「オールデン(Alden)」を検討していると、必ずといっていいほど悩むのが「サイズ感」。
スニーカーとはまったく異なるフィット感に加えて、モデルや木型(ラスト)によっても履き心地が微妙に異なるため、購入前に十分な情報収集が欠かせません。

特に日本国内では限られた店舗でしか試着できないため、「ネットで買ってサイズが合わなかったらどうしよう」「ラストごとのサイズ違いがわからない」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、オールデンのサイズ感を徹底解説します。
基本的なサイズの傾向からラスト(木型)別の特徴、モデルごとの履き心地、スニーカーとの違いまで、初めての方でも安心して購入できるように解説しています。

さらに、**実際にオールデンを取り扱う渋谷の革靴専門店「ラストラボ」で得た経験を交えて、リアルなフィッティングのポイントや試着の重要性にも触れています。

オールデンは決して安い買い物ではありません。
しかし、サイズさえ合えば、「一生もの」として長年愛用できる耐久性と履き心地を誇る、まさに男の人生に寄り添う一足です。

「買ってよかった」と心から思えるように、あなたにとってベストなサイズ選びをこの記事で見つけてください。

オールデンの魅力とは? 一生ものと呼ばれる理由

オールデン店内

オールデンは、なぜ「高額」でも選ばれ続けるのか

オールデンの革靴は、定価で10万円を超えることも珍しくありません。
それにもかかわらず、根強いファンが多く、年齢を問わず多くの男性が「いつかはオールデン」と憧れる存在です。

では、なぜここまで高額にも関わらず選ばれ続けるのでしょうか?
その理由は主に以下の3つに集約されます:

1.ハンドメイドによる圧倒的な品質
 アメリカ・マサチューセッツ州にある工房で熟練職人が一足一足丁寧に仕上げており、大量生産では出せない繊細なつくりが魅力です。

2.コードバンという希少な素材
 オールデンといえば「コードバン」。馬の臀部からわずかに取れる貴重な革で、他の革とは一線を画す光沢と耐久性を持っています。
 時間と共に変化するエイジングも楽しめる点が、長く愛用される理由です。

3.修理ができる設計=長寿命
 グッドイヤーウェルト製法を採用しているため、ソール交換やヒールの修理が可能。履き込むほどに足になじみ、まさに「一生もの」として育てることができます。

価格面だけで見れば決して“コスパがいい”とは言えないかもしれませんが、10年単位で履けることを考えれば、むしろ「高額=長期投資」と捉える人が多いのです。

特に30代以降の男性にとって、ライフスタイルや仕事で使える本格革靴を1足持っておくことは、ファッションだけでなく精神的にも自信につながる選択肢です。

オールデンの「履き心地」と耐久性

サイズ感の話に入る前に、まず知っておきたいのがオールデンの履き心地と耐久性の高さです。

一見すると武骨で硬そうな印象を受けるかもしれませんが、実際にはしなやかに足を包み込み、**「革靴なのに痛くない」**と評されるほど快適な履き心地を実現しています。

特にモディファイドラストを採用したモデルは、土踏まずをしっかりと支え、アーチにフィットする形状で日本人の足型に合いやすいという特長があります。

履き込むほどに足になじみ、個人ごとの形に変化していくのもオールデンならでは。初めはタイトに感じても、1ヶ月ほどでフィット感が向上し、「まるでオーダーメイド」のような履き心地になるという声も少なくありません。

さらに、オールデンは耐久性にも優れており、10年以上愛用する人が多数。雨の日でもある程度安心して履けるほど頑丈で、定期的なケアさえ怠らなければ、何十年単位で活躍する相棒になります。

つまり、履き心地と寿命のバランスで見れば、コストパフォーマンスは決して悪くありません。

この「育てる楽しさ」「時間と共に愛着が深まる感覚」こそが、他の革靴にはない魅力と言えるでしょう。

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サイズ感の基本 ― 革靴とスニーカーでは感覚が違う

オールデンは「小さめ」or「大きめ」?傾向を解説

オールデンのサイズ感を一言で言うなら、**「ラスト(木型)によって大きく異なる」です。
ただし、全体的な傾向としては
「やや大きめ」**と感じる人が多い傾向にあります。

アメリカサイズ基準で展開されているオールデンは、スニーカーなどの日本国内の靴と比べて「1サイズ(0.5cm)ほど下げてちょうどよい」というケースが少なくありません。

例えば、スニーカーで27.5cmを履いている人が、オールデンでは「US8D(26cm相当)」がジャストサイズになるということもよくあります。

しかし、ここで注意したいのが「すべてのオールデンがこの法則に当てはまるわけではない」という点です。
というのも、オールデンには複数のラスト(木型)が存在し、それぞれのラストで「フィット感」「甲の高さ」「足幅」のバランスが異なるからです。

たとえば:

・バリーラスト:標準的〜やや大きめのサイズ感。捨て寸が長く感じることも

・モディファイドラスト:土踏まずがタイトで、足全体のホールド感が強い。サイズはやや小さめを選ぶ人も

・アバディーンラスト:細身でドレッシー。足幅が狭い人向け

このように、単に「大きめ・小さめ」という一括りでは判断できないのが、オールデンのサイズ選びの難しさでもあります。

また、履き口の形状や、革の素材(コードバン・カーフなど)によってもフィット感は変わるため、数字上のサイズだけでなく「実際にどう感じるか」が非常に重要になります。

そのため、最初の一足を選ぶ際は、可能な限り実店舗での試着を推奨します。とくに複数ラストを試し履きできる環境があれば、自分に最適なサイズを見つけやすくなります。

スニーカーとの比較でサイズ感をつかむ

革靴を選ぶとき、多くの人が参考にするのが「普段履いているスニーカーとのサイズ比較」です。
しかし、これがミスリードを招く最大の原因でもあります。

スニーカー(とくにナイキ、ニューバランスなどのスポーツブランド)は、つま先にゆとりを持たせた設計が多いため、ジャストサイズよりもやや大きめを選んでいる人が多いのが現実です。

そのため、たとえばスニーカーで「28.0cm」を履いている人が、オールデンでも「US10」を選んでしまうと、実際には「大きすぎてフィットしない」というケースがよくあります。

以下はあくまで目安ですが、スニーカーとのサイズ対応表を参考にしてみてください。

 スニーカーサイズ(cm) オールデンの目安サイズ(US)
26.5 US8
27.0 US8.5
27.5 US9
28.0 US9.5

※ワイズ(足幅)によっても変動します。細身の足ならCワイズ以下、甲高・幅広の方はDワイズ以上も検討を。

さらに、オールデンは履き始めはタイトでも、革が伸びてフィットしてくる特性があります。つまり、最初から「少しきつい」くらいがちょうど良いという場合もあるのです。

ただし、これは経験値がものを言う部分なので、自己判断が難しい場合は専門店のスタッフに相談するのがベスト。
渋谷にある「ラストラボ」では、スニーカーサイズから最適なラストとサイズを提案してくれるため、初めての方にも安心して相談いただけます。

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オールデンのラスト(木型)別 サイズ感の特徴

バリーラストのサイズ感(最もポピュラー)

オールデン バリーラスト

オールデンを語る上で欠かせない木型(ラスト)のひとつが**バリーラスト(Barrie Last)**です。これはオールデンの中でも最もスタンダードで、数多くのモデルに採用されているため、初めての1足として選ばれることも多いラストです。

このバリーラストのサイズ感の特徴を簡潔にまとめると以下のようになります:

・やや大きめの設計

・甲高・幅広にも対応

・足先にゆとりがあるため捨て寸が長く感じる

・スニーカーサイズよりハーフサイズ(0.5)ダウンが基本

たとえば、スニーカーで27.5cmを履いている方がオールデンのバリーラストを選ぶ場合、US9ではなくUS8.5を選ぶとフィットするケースが多いです。

このラストは、外羽根のプレーントゥ(990など)やVチップ(54321)などに採用されており、履き心地は足全体を包み込むような安心感があります。
特にアメリカ靴らしいラウンドトゥのボリューム感と、歩行時の安定感は、ビジネスにもカジュアルにも対応できる汎用性の高さがあります。

ただし、バリーラストには以下の注意点もあります:

・捨て寸(つま先の空間)が長く感じるため「ブカブカ」と錯覚しやすい

・ワイズ(足幅)が合っていないと、靴の中で足が動いてしまう

・履き始めはフィットしていても、革が伸びてくると緩くなることがある

そのため、甲のホールド感や足の動きを試着時にしっかり確認することが大切です。

渋谷のラストラボでは、バリーラストの定番モデルを多数取り揃えており、フィッティングの経験が豊富なスタッフが一人ひとりの足に合ったサイズをアドバイスしています。

H3:モディファイドラストのサイズ感(日本人に大人気)

オールデン モディファイドラスト

次に紹介するのが、モディファイドラスト(Modified Last)
このラストは、アメリカ軍の矯正靴をベースに開発され、解剖学に基づいた設計で土踏まずのサポート力が抜群なのが特徴です。

とくに日本人に多い「偏平足気味の足型」や「甲高幅広の足」に相性が良く、日本国内での評価が非常に高いラストです。

特徴を整理すると:

・土踏まず部分がしっかりフィットしてサポート力あり

・ヒールカップが小さく、かかとが浮きにくい

・つま先にゆとりがあり、外反母趾にも優しい

・足のラインに沿った独特のカーブがある

サイズ感については、バリーラストと同様に「ハーフサイズダウン」が基本ですが、よりタイトなホールド感があるため、足幅が広い人でもジャストサイズを履きやすいのがメリットです。

「最初はきつく感じるけど、履いていくうちにちょうどよくなる」
という声も多く、履き込むほどに自分の足に馴染んでいく感覚を楽しめるラストでもあります。

ただし、モディファイドラストは見た目のクセがやや強いため、スタイリングを選ぶ場面も。オフの日のコーディネートには抜群の存在感を発揮しますが、ビジネス用途では好みが分かれることもあります。

渋谷の「ラストラボ」では、モディファイドラストのフィッティングに力を入れており、試着を通じて「足の癖」や「左右差」を考慮したサイズ選びをサポートしています。履き心地の違いを体感したい方には、ぜひ一度試していただきたいラストです。

アバディーン、ミリタリー、バンなど他の代表的ラストの特徴

オールデン アバディーンラスト

オールデンには、バリーラストやモディファイドラスト以外にも、魅力的なラストが多数存在します。それぞれにサイズ感の個性があるため、以下で代表的なラストを簡単にご紹介します。

アバディーンラスト(Aberdeen Last)

・オールデン最細のドレスラスト

・トゥがシャープで非常にエレガントな印象

・幅狭・甲低の方におすすめ

・サイズ感は「普段よりハーフ〜1サイズアップ」が必要な場合も

 

ミリタリーラスト(379X Last)

・アメリカ軍用靴をベースにした設計

・足全体のバランスが良く、日本人にも合いやすい

・トゥに丸みがあり、適度なゆとりを持たせている

・サイズ感は「ジャスト〜やや大きめ」

 

トゥルーバランスラスト(Trubalance Last)

・オールデンブーツでよく見かける、ボリュームのあるラスト

・特に「インディーブーツ」に使用されていることで有名

・トゥボックスが広く、甲も高いため、足幅が広い人向け

・サイズ感は基本的にハーフサイズダウン推奨

カジュアル色が強く、デニムなどと相性抜群。アウトドアや休日スタイルにぴったりの一足を求める人におすすめです。

 

バンラスト(Van Last)

・ローファー専用のラストとして設計された独自形状

・ヒールカップが浅めで、甲にしっかりとフィットする構造

・特徴的なのは、全体的に短く広いシルエット

・サイズ感は「ジャストサイズ〜ハーフサイズアップ」を推奨する場合も

ローファーは紐で締めることができないため、甲でしっかりとホールドする必要があります。そのため、試着なしで購入すると「抜け感(かかとが浮く)」が生じやすく、サイズミスにつながるリスクが高いモデルです。

バンラストは「986(タッセルローファー)」などに採用されており、クラシックで洗練されたスタイルが特徴。ドレス・カジュアル問わず使える万能型ですが、特にフィッティングがシビアなラストでもあるため、購入前の試着は必須と言えます。

 

それぞれのラストには明確な特徴があり、履き心地や見た目にも大きく影響します。
渋谷の「ラストラボ」ではこれらの主要ラストをすべて取り扱っており、複数モデルの履き比べも可能です。自分の足にどのラストが最も合うのかを知るために、ぜひ専門スタッフのアドバイスを受けてみてください。

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オールデンのモデル別 サイズ感の実際

990・9901(プレーントゥ)のフィット感

オールデンの990および9901は、ブランドの中でも特に人気の高いプレーントゥモデルです。990はバーガンディコードバン、9901はブラックコードバンの仕様で、どちらもバリーラストが採用されています。

バリーラストは前述の通り「やや大きめ」で、トゥにゆとりがある設計となっているため、スニーカーよりもハーフサイズダウンで選ぶのが一般的です。

例:スニーカー 27.5cm(US9.5) → Alden 990はUS9.0がフィットすることが多い

このモデルの魅力は、シンプルながら存在感のあるフォルムと、どんなスタイルにも合わせやすい万能性の高さです。カジュアルでもビジネスでも履けるため、「初めてのオールデン」としても非常におすすめされるモデルです。

ただし、バリーラストの特徴として「捨て寸(つま先の空間)が長め」であることから、サイズを大きく感じる場合があります。「つま先が空いている=サイズが合っていない」と勘違いし、実際には大きすぎるサイズを選んでしまう人も少なくありません。

990・9901のフィッティングのポイントは以下の通りです:

・甲と土踏まずのフィット感を重視

・つま先にやや余裕があっても問題なし

・革が伸びることを前提に、初回はややタイトめでも可

コードバン特有の硬さもあり、履き始めは「少し窮屈」と感じるかもしれません。しかし、履き込むことで革が徐々に足に馴染み、やがて快適なフィット感へと変わっていきます。

雨に弱いと言われるコードバン素材ですが、しっかりとケアすれば雨の日でも対応可能。ただし、防水スプレーやこまめなメンテナンスは欠かせません。

ラストラボ渋谷では、990・9901の実物を試着できるだけでなく、コードバンケアのアドバイスも丁寧に対応しています。購入後の相談もできる安心の店舗です。

タンカーブーツ・ローファーなど特殊モデルの注意点

オールデンには、定番のプレーントゥやVチップ以外にも、**ブーツやローファーといった「特殊モデル」**が数多く存在します。これらのモデルは、使用されているラストだけでなく、構造や用途も異なるため、サイズ感にも独自の注意点があります。

 

■ タンカーブーツ(Tanker Boots)

タンカーブーツは、モディファイドラストやミリタリーラストを使用した、ミリタリー由来のブーツです。
特徴は、Uチップのモカ縫いと無骨なシルエット、そして抜群のホールド感にあります。

サイズ感のポイントは以下の通り:

・モディファイドラスト採用の場合:タイトな土踏まず、ジャストサイズ推奨

・履き口が高いため、甲が高い人はワンサイズアップも検討

・ブーツなので足首のホールド感も強く、脱ぎ履きには多少の慣れが必要

コードバン仕様のタンカーブーツはとくに人気が高く、入荷しても即完売することが多いため、試着できる店舗があるうちにサイズを確認しておくのがベストです。

 

■ ローファー(986、Loaferシリーズ)

ローファーはオールデンの中でも最もフィッティングが難しいカテゴリです。
理由は、紐で締めることができず、すべてのフィット感を「甲とヒール」で固定する必要があるからです。

使用ラストは主に**バンラスト(Van Last)**で、以下のような特徴があります:

・幅が広く、足先は短めな設計

・ヒールカップが浅く、かかとが抜けやすい場合も

・甲にしっかりフィットしないと“パカパカ”してしまう

特に注意したいのが、サイズ選びを間違えると、1日中歩けないほどのストレスになるという点です。

ローファーのサイズ選びで意識すべきポイント:

・捨て寸よりも甲のホールド感を重視

・最初はきつくても、革が伸びてフィットする前提で選ぶ

・足が細い人はインソール調整も検討

ローファーこそ、「試着せずに買うと失敗しやすい」代表モデルです。
渋谷の「ラストラボ」ではローファーのモデルごとにサイズ比較ができ、甲の高さやヒール抜け対策としてインソール調整も相談可能です。

 

■ 特殊モデルに共通する注意点

・素材によるフィット感の違い:コードバンは最初硬く、カーフは柔らかい。足への当たり方が異なる

・着脱のしやすさとサイズ感は反比例することも:ブーツなどは「履きにくい=足に合っている」場合も多い

・用途によって選び方を変えるべき:頻繁に脱ぎ履きする環境なら、ローファーやチャッカの方が実用的

 

特殊モデルは見た目のインパクトも大きく、スタイリングの幅を広げてくれる存在です。しかし、フィッティングの難易度も上がるため、経験豊富なスタッフのアドバイスがある環境で試着することを強くおすすめします。

ラストラボ渋谷では、ブーツやローファーをはじめとした特殊モデルも豊富に取り揃えており、「履き比べ」「サイズ調整」「着用のアドバイス」までワンストップで提供しています。

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サイズ選びで失敗しないためのポイント

購入前にやるべき3つのチェック

オールデンの革靴は、価格が高額なだけに「サイズで失敗したくない」という方が多いはずです。特に通販や個人輸入を検討している方にとっては、事前の情報収集が何より重要になります。

そこでここでは、購入前に必ずやっておくべき3つのチェックポイントをご紹介します。

① 自分の足の実寸を測る

最も基本でありながら、意外と見落としがちなポイントです。

・足長(ヒールからつま先までの長さ)

・足幅(ワイズ:親指の付け根〜小指の付け根の幅)

・足囲(ワイズの周囲を巻いた長さ)

これらを測ることで、自分の足の「特徴」が見えてきます。例えば、幅が広いのか、甲が高いのか、踵が小さいのか――これによって適切なラストやサイズが変わってくるのです。

市販のフットメジャーを使って自宅でも計測できますが、**店舗での足型測定(3D計測)**が最も正確です。

 

② 普段履いている靴と、履き心地を比較

「スニーカーで27.5cmだから、オールデンもUS9.5」といった安易な比較はNGです。
ブランドや設計によって、実際のフィット感は大きく異なります。

スニーカーの履き心地が「ゆるめ」「タイト」どちらなのか、履いていて違和感を感じる点がないかを再確認し、実際のサイズだけでなく履き心地の感覚から逆算することが重要です。

 

③ 可能なら“同じラスト”を履いた経験者のレビューを参考にする

ネット上には多くのレビューが存在しますが、最も参考になるのは「同じラストを履いた人のサイズ感に関する口コミ」です。

例えば:

・「スニーカー27.5cmで、モディファイドラストはUS8.5Dがちょうどよかった」

・「バリーラストはつま先が余る感じがしたので、ハーフサイズ下げて正解だった」

こういった具体的な情報は、自分の足と近い体験者を見つけることができれば非常に有効です。
ただし、レビューには個人差があるため、最終的には試着や足型に合わせたアドバイスを受けることが推奨されます。

「数字」だけに頼るのではなく、「自分の足の特徴 × ラストの特徴 × 実体験」の三位一体で考えることが、オールデンのサイズ選びを成功させる最大のポイントです。

雨の日や革の伸びなど、履き始め後の変化を理解する

オールデンの革靴は、履き始めたその日からベストフィットするとは限りません。むしろ、革が馴染んでいくことで真価を発揮するという性質があります。
特にコードバンをはじめとした天然皮革は、時間とともに伸び・沈み込みが生じるため、それを前提にしたサイズ選びが重要です。

 

■ 履き始めは「ややきつめ」が正解

新品のオールデンを履いたとき、特にコードバンの場合は革が硬く、足当たりも強いと感じることがあります。

しかし、これを「サイズが合っていない」と判断してサイズアップすると、数週間後に革が伸びてブカブカになるという事態に陥りがちです。

→ 最初のフィッティングでは以下の状態を目安にしましょう:

・指先にやや余裕(捨て寸)がある

・甲と土踏まずに「ピタッ」としたフィット感

・履き口やかかとが脱げそうにない

■ 雨の日とコードバンの関係

コードバン素材は一般的に「雨に弱い」と言われています。
確かに、水分を含むと繊維が膨張し、水ぶくれや染み、ムラが生じることがあります。

しかし、実際には以下のような適切なケアと意識的な対応を行えば、日常使いの中で雨に見舞われても大きな問題はありません。

【雨に降られた際の対処法】

・帰宅後すぐにやわらかい布で水気を拭き取る

・靴内部には新聞紙を丸めて詰めて水分を吸収させる(2〜3回交換)

・風通しの良い場所で自然乾燥(直射日光・ドライヤーはNG)

・乾いた後、専用のコードバンクリームで栄養とツヤを補う

また、コードバンは濡れることで革が柔らかくなり、伸びやすくなるという性質も持っています。これにより履きジワや型崩れの原因にもなるため、「雨の日は履かない」という判断も長持ちさせるためには効果的です。

 

■ サイズが微妙なときの調整方法

フィッティングがどうしても微妙に合わないと感じる場合、インソールや靴下の厚さでの微調整も可能です。

たとえば:

・若干かかとが浮く → ヒールパッドやつま先パッドを追加

・足幅に余裕がありすぎる → 厚手のウールソックスで対応

とはいえ、これはあくまで「調整手段」であり、基本はサイズが合った状態で履き始めることが大前提です。

ラストラボ渋谷では、こうした細かなフィッティングの悩みにも対応しており、履き始め後の革の伸び方や使い方に応じて、調整パーツや手入れ方法のアドバイスも行っています。

まとめ:
履き始めのフィット感、雨対策、革の特性への理解――この3つを押さえるだけで、オールデンの寿命と快適さは大きく変わります。
「一生もの」にするためには、履き始めの準備とその後のケアが何より重要です。

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オールデン購入で後悔しないために ― 店舗での試着がベスト

通販と実店舗、どちらがいいのか?

オールデンの中でもとりわけ人気の高い「コードバンモデル」は、現在では一足20万円以上という価格帯になっています。高級靴の中でも別格の存在であり、購入時には慎重な判断が求められます。

ネット通販や個人輸入で入手する方も増えていますが、サイズや履き心地に失敗するリスクがあることも事実です。

 

■ 通販で購入するメリット

・時間を問わず手軽に注文できる

・海外限定モデルや在庫切れ商品に出会える可能性がある

・セールや並行輸入品で価格を抑えられる場合がある

 

■ 通販で購入するデメリット

・試着ができないためサイズ選びが難しい

・ラストごとのサイズ差や足へのフィット感を確認できない

・返品・交換にコストや手間がかかる

・個体差(革質・色味)を選べない場合がある

特にオールデンは、同じサイズ表記でもラストの違いにより履き心地が大きく変わります。通販ではこの「ラストの相性」までを考慮して選ぶのが難しく、数字だけで判断するとサイズミスの可能性が高くなります。

 

■ 実店舗で購入するメリット

・履き比べによってラストごとのフィット感を体験できる

・経験豊富なスタッフが、足の特徴に応じてアドバイスしてくれる

・革の種類(コードバン・カーフ)やモデルによる違いを確認できる

・購入後のケアやサイズ調整の相談ができる

実店舗では、実際の履き心地・重量感・革のしなりなどを自分の足で確認できます。とくに高価なコードバンモデルにおいては、自分に合うかどうかを確認してから購入することで、後悔のない選択が可能になります。

 

■ 安心して“育てる”ための出発点

オールデンはただの消耗品ではありません。適切なサイズとメンテナンスさえ守れば、**10年、20年と履き続けられる「人生の一足」**になります。

そういった長い付き合いを前提にするからこそ、購入時のフィッティングが極めて重要です。そしてその経験を提供できるのは、やはり実店舗だけです。

渋谷の「ラストラボ」では、モデル・ラスト・素材・着用用途までを総合的に考慮したアドバイスを受けられます。ネットでは得られない安心感と納得感を得られるはずです。

 

ラストラボ渋谷でのフィッティング体験と魅力

渋谷にある「ラストラボ」は、オールデンをはじめとした高級革靴を専門に扱うショップで、ラスト(木型)を比較しながら試着できます。

その魅力は、単なる販売店にとどまらず、気軽に試着出来る点です。オールデン以外にも様々なブランドを置いているので履き比べも出来ます。

 

■ 経験豊富なスタッフによる丁寧なヒアリング

ラストラボのスタッフは、単に「このサイズが合いますよ」と言うのではなく、来店者のライフスタイルや使い方、好みのフィット感まで丁寧にヒアリングします。これにより「本当に長く履ける一足」を提案してくれるのです。

例えば:

・立ち仕事が多い方 → 土踏まずのサポート力が高いモディファイドラスト

・スーツに合わせたい → シャープなアバディーンラスト

・雨の日も気にせず履きたい → コードバンではなくカーフモデルを推奨 など

 

■ 複数ラスト・モデルを履き比べられる

ラストラボでは、990、54321、ローファー、インディーブーツなど、人気モデルを中心に複数ラストのサイズを実際に履き比べられる環境が整っています。

バリーラストとモディファイドラストの差や、コードバンとカーフの感触の違いを実際に足で体験できるのは非常に貴重です。

 

■ 購入後も安心のフォロー体制

オールデンは購入して終わりではありません。履き込むほどに革が変化し、サイズ感にも微妙な変化が出てくるものです。

ラストラボでは、以下のような購入後のアフターサポートにも対応しています:

・フィット感の変化に応じたインソール調整やパッドの提案

・コードバン専用のクリームやブラシなど、正しいケア方法のアドバイス

・履きジワの伸ばし方や、梅雨時期の保管方法なども相談可能

 

■ “最初の一足”に最適な場所

「初めてのオールデンは絶対に失敗したくない」
「サイズ選びに自信がない」
「実際に履き比べて納得して買いたい」

そんな方にとって、ラストラボ渋谷は最適なショップです。
単に商品を売るのではなく、「一生のパートナーとなる靴選び」をサポートしてくれる場所。それがラストラボです。来店予約も不要ですのでお気軽にお越しください。

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【まとめ】オールデンのサイズ感を理解し、“一生もの”の一足を手に入れるために

オールデンの革靴は、単なるファッションアイテムではなく、「一生もの」として育てていける存在です。
ただしその魅力を最大限に味わうためには、サイズ選びで失敗しないことが絶対条件となります。

今回ご紹介してきた内容を整理すると、以下のポイントが重要です。

✔ サイズ選びの基本は「ラスト(木型)理解」から

・バリーラスト:やや大きめ、万人向け

・モディファイドラスト:土踏まずフィット、足に馴染むがタイト

・バンラスト:ローファー向け、甲でしっかり止める必要あり

・トゥルーバランス・ミリタリーラストなど:カジュアルに対応、足型を選ばない

 

✔ スニーカーとのサイズ比較には注意

スニーカーで27.5cmだからといって、そのままオールデンでもUS9.5を選んでしまうとサイズが大きすぎる可能性が高いです。ラストごとの特性、革の伸び方、履き心地のクセを把握したうえで判断しましょう。

 

✔ 履き始めは「ややタイト」がベスト

革靴、とくにコードバンは時間とともに足に馴染んできます。最初のタイトさがやがて快適なフィット感に変わることを想定して、多少のキツさは“育てる楽しさ”と捉えるのがポイントです。

 

✔ 通販は便利だが、リスクもある

ラストやモデルによってサイズ感が大きく異なるオールデンでは、試着せずに選ぶことが最大のリスクです。とくに初めての購入では、実店舗で履き比べることが強く推奨されます。

 

✔ 渋谷「ラストラボ」での試着体験が“後悔のない選択”に

ラストラボでは、ラストごとのフィッティング・購入後のケアまでトータルサポートを提供。
単に「サイズが合う」だけでなく、「この靴をずっと大切に履きたい」と思える一足と出会える場所です。

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▶ 最後に…

オールデンの魅力は、履き込むほどに深まっていきます。その第一歩となるサイズ選びは、単なる“数字”ではなく、“感覚”と“体験”の積み重ねによって完成します。

「一生ものの革靴を選びたい」「後悔せずに買いたい」
そうお考えの方は、ぜひ一度ラストラボ渋谷に足を運び、自分に合った一足を見つける体験をしてみてください。

あなたの人生に寄り添うオールデンとの出会いが、きっとそこにあります。

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