JMウエストン サイズ感|失敗しない選び方とおすすめモデルを解説

革靴好きの間で「一度は履いてみたい靴」として名前が挙がるのが、**JMウエストン(J.M. WESTON)**です。フランスの名門靴ブランドでありながら、その履き心地の特徴やサイズ感の難しさがしばしば話題になります。特に「最初は修行のように痛い」「サイズ選びを間違えると履けない」など、独特のフィッティング哲学を持つブランドとして知られています。

とはいえ、一度“自分に合う一足”を見つけると、まるで足と一体化するような感覚が得られるのもJMウエストンの魅力。靴好きの中には10年以上同じローファーを履き続けている人も多く、その耐久性とフィット感は他ブランドでは代えがたいものです。

この記事では、**「JMウエストン サイズ感」**をテーマに、各モデルごとのフィッティングの違いや、ウィズ(幅)・レングス(長さ)の特徴を徹底解説します。また、実際に履き比べを行う際のコツや、**中古革靴専門店「ラストラボ(LAST LAB)」**での賢い選び方も紹介します。

これからJMウエストンを初めて購入する方はもちろん、「前に履いたけどサイズが合わなかった」「中古で探してみたい」という方にも役立つ内容です。記事を読み終える頃には、自分の足にぴったりのサイズ感を理解し、後悔のない一足を選べるようになるはずです。

ラストラボのJ.M.ウエストン 商品一覧はこちら

LASTLAB公式サイトを今すぐチェックする

JMウエストンとは?フランス靴の名門が愛され続ける理由

歴史と哲学──100年以上続く「普遍のエレガンス」

JMウエストンは1891年、フランス中部リモージュ地方で創業しました。創業者エドゥアール・ブランシャールが掲げたのは「職人による品質」と「エレガンスの両立」。以来100年以上にわたり、世界中の紳士たちに愛されてきました。現在もすべての靴はフランス国内の自社工場で製造され、伝統的なグッドイヤーウェルト製法を守り続けています。

ブランドの哲学は“堅牢でありながら美しい靴”をつくること。ドレスシューズからローファー、カントリースタイルまで、どのモデルも控えめながら強い存在感を放ちます。その背景には、**「時を経ても変わらない普遍的デザイン」**という理念があります。流行に左右されず、履く人の個性を引き立てる靴──それがJMウエストンの真髄です。

また、ウエストンの最大の特徴は**「自分の足に馴染ませる文化」**です。新品時には非常にタイトに感じることが多く、慣れるまでに時間を要します。しかしそれは「修行」と呼ばれるフィッティング体験の一部。履き込むことで革が足の形を記憶し、ジャストフィットへと変化していきます。この“育てる靴”という感覚こそが、ウエストンの魅力であり中毒性のあるポイントなのです。

JMウエストンの靴づくりに見る「品質」と「個性」

JMウエストンが他の高級革靴ブランドと一線を画す理由は、素材と構造へのこだわりにあります。使用されるレザーは、フランス国内およびイタリアの一流タンナーから仕入れた上質なカーフやボックスカーフ。特に代表モデル「180 シグニチャーローファー」に使われる革は、柔らかさと張りを兼ね備えた特注素材で、経年変化によって美しい艶が生まれます。

さらに、全モデルに共通するのが頑丈なアウトソールとグッドイヤーウェルト製法。これにより、ソール交換を繰り返しながら10年以上履き続けることが可能になります。単なる「高級靴」ではなく、長く育てる相棒としての価値を提供しているのです。

また、JMウエストンには“足に合わせる文化”が根付いています。たとえばウィズ(幅)展開が非常に細かく、A〜Eなど多様なサイズが用意されています。これにより、タイトフィットを好むフランス流の履き方から、日本人の幅広・甲高に合わせた選び方まで調整が可能です。つまり、単にサイズ表記を見て選ぶのではなく、フィッティングの哲学を理解することが大切なのです。

このようにJMウエストンは、クラシックなデザインの中に確かな機能性と履き心地を共存させた稀有なブランド。単なるファッションアイテムではなく、長い時間をかけて足と心に馴染む「一生もの」として、多くの男性を魅了し続けています。

 

JMウエストンのサイズ感はなぜ難しいのか?

ウィズ(幅)とレングス(長さ)の独自表記

JMウエストンのサイズ選びが難しいと言われる最大の理由は、ウィズ(幅)とレングス(長さ)の表記が独自であることです。
一般的な英国靴や日本の靴と比べると、同じ「7」や「8」という数字でもサイズ感がまったく異なります。

まずレングス(長さ)は、イギリス表記の「UKサイズ」と近いものの、ややタイトめに設計されています。例えば、英国靴の7.5を履いている方がJMウエストンでは7、もしくは6.5を選ぶケースも珍しくありません。つまり、実際より0.5〜1サイズ下げることがフィットすることが多いのです。

そしてウィズ(幅)は、A〜Eなど複数の展開があり、これがウエストン独自の世界観を作っています。特に日本国内では「Dウィズ」や「Eウィズ」が多く流通していますが、フランス本国では「B」や「C」といった細身の設定も一般的です。これは「最初はきついくらいでちょうどいい」というフィッティング哲学に基づいたものです。

つまりJMウエストンの靴は、「履いた瞬間に快適」ではなく、「時間をかけて足に馴染む」ことを前提に作られています。最初の段階では少し窮屈でも、革が足の形を覚え、数週間後にはジャストフィットになるという設計です。この特性を理解せずに「きつい」と感じてサイズを上げてしまうと、後にゆるくなり過ぎるという失敗につながります。
まさに、サイズ選びが靴の寿命と満足度を左右するブランドなのです。

日本人の足型との相性──甲高・幅広への影響

フランス人と日本人では足の形が異なります。一般的に日本人は「甲高・幅広」の傾向があるのに対し、ヨーロッパでは「甲低・幅狭」が多い。
この違いが、JMウエストンのサイズ感を難しくしているもう一つの理由です。

ウエストンの木型(ラスト)は、フランス人の足型をベースに設計されているため、甲が低く、かかとが小さい。日本人が履くと、甲の部分が当たる・幅がきついと感じることが多いのです。しかし、これは決して「合わない靴」ではありません。むしろ「フィッティングを理解して選べば最高の履き心地になる」靴です。

例えば、シグニチャーローファー(180)は、足幅の広い日本人にとって最初は特にきつく感じられますが、2〜3週間の履き込みで革が足に馴染み、痛みが消えていきます。この過程を経て初めて“自分の足に合わせたローファー”が完成するのです。

また、甲高の人の場合は、同じサイズでもウィズを一段階上げることで解決することがあります。たとえば、通常「6.5D」を履く方でも、甲が高い場合は「6.5E」や「7C」がフィットするケースも。ここがまさにウエストンの奥深さであり、**「数字ではなく感覚で合わせる」**ことが重要になります。

つまりJMウエストンの靴は、日本の既製靴のように「サイズ表通りに選ぶ」ものではありません。実際に履き、足と対話しながら選ぶことで初めて本来のフィット感が得られます。

「修行」や「万力締め」と呼ばれるタイトフィットの真相

JMウエストンの話題で欠かせないのが、いわゆる**「修行」「万力締め」**という表現です。
これは、「最初は痛いけれど、履き込むと極上のフィット感になる」という独自のフィッティング哲学を象徴する言葉です。

新品のウエストンを履いた瞬間、多くの人が感じるのは「痛い」「きつい」「これで合っているのか?」という不安。しかしこの状態こそが、ブランドが意図する“正しいスタート地点”です。
なぜなら、JMウエストンの靴は厚みのある上質な革で作られており、履き始めは伸縮性がほとんどないため。履き続けることで、熱と湿気により革が柔らかくなり、自分の足型に合わせて少しずつ広がるのです。

特にローファーなど紐のないモデルでは、緩く作ると後に脱げやすくなるため、最初のタイトフィットは必須。職人たちは「指一本分の痛みは、後に最高のフィットに変わる」とも言います。つまり“修行”とは苦行ではなく、最高の履き心地へ至る儀式のようなものなのです。

もちろん、無理をして痛みが強すぎる場合は注意が必要。無理なサイズで履き続けると革が伸びすぎたり、形崩れの原因にもなります。そのため、専門スタッフのいる店舗でのフィッティング確認が欠かせません。最近では中古革靴店でも、フィット感を見てくれるショップも増えています。

渋谷の「ラストラボ(LAST LAB)」もJMウエストンは多数在庫はありますのでアドバイスや気軽に試着が可能なので初めても方も安心して選ぶことが出来ます。

ラストラボのJ.M.ウエストン 商品一覧はこちら

LASTLAB公式サイトを今すぐチェックする

モデル別サイズ感比較ガイド

180 シグニチャーローファー──修行の代名詞

JMウエストンを語る上で、まず外せないのが180 シグニチャーローファー。ブランドの象徴ともいえるこのモデルは、フランスのエレガンスを象徴する一足であり、「修行ローファー」としても有名です。

このモデルの最大の特徴は、非常にタイトなフィッティング。履き始めは万力で締め付けられるような感覚があるため、「本当にこれで合っているのか?」と不安になる人も多いでしょう。ですが、これは設計上の意図的な仕様。履き込むほどに革が足に馴染み、やがてジャストフィットに変わります。履き始めから“ちょうど良い”と感じるサイズを選ぶと、数週間で緩くなってしまうのです。

また、ローファーという性質上、踵が抜けやすい構造のため、最初はかなりタイトに感じるくらいが理想的。特に甲部分のフィット感が重要で、履き口が足の甲にぴったり吸いつくように感じられれば正解です。

一般的には、普段の英国靴サイズ(例:UK7)よりハーフサイズ〜1サイズ下げるのが目安。
ただし、足幅が広い人は無理に下げすぎると痛みが強すぎるため、ウィズ(幅)を上げて調整するのもおすすめです。

例:UK7Eを履いている場合 → JMウエストンでは6.5D または 6E あたりが候補になります。

「痛みがあるうちはまだ完成していない」と言われるほど、シグニチャーローファーは履き込みによって真価を発揮するモデル。修行期間を経て、自分だけの足型に成長する一足です。

641 ゴルフ──余裕のある履き心地と万能性

「ゴルフ」と呼ばれる641モデルは、ウエストンの中でも履きやすさと万能性を兼ね備えた名作です。シグニチャーローファーよりもラウンドトゥでボリュームがあり、フィット感もやや柔らかめ。
ドレスにもカジュアルにも合わせやすく、初めてウエストンを履く人にも人気があります。

このモデルの特徴は、足全体を包み込むような安定感。レースアップ仕様のため、甲の高さや幅を靴紐で微調整できるのもポイントです。そのため、「ローファーの修行はちょっと怖い」という人にもおすすめ。

サイズ感としては、他モデルに比べてややゆとりのある設計です。普段UK7を履く方なら、JMウエストンでは同サイズの7、またはハーフサイズ下の6.5が適正になるケースが多いでしょう。
また、ゴルフは比較的ウィズ展開が広いため、足幅の広い日本人にも相性が良いモデルです。

アッパーにはグレインレザー(シボ革)が採用されているため、伸びすぎず、長期間安定したフィット感を保ちます。履き始めから柔らかく感じる方も多く、JMウエストンの中では最も“履き慣らしが易しい”部類といえます。

長時間歩いても疲れにくい設計で、まさにオンオフ兼用の万能靴
「修行をしたくないけどウエストンを履きたい」という方には、最初の一足として理想的な選択肢です。

598 ハーフハント──堅牢さとフィッティングのバランス

598 ハーフハントは、ウエストンのラインナップの中でも最も無骨で堅牢な印象を持つモデルです。アウトドアブーツの要素を持ちながら、ドレスシューズの品格も備えた“ハイブリッド”な存在。まさに都市と自然をつなぐ一足です。

その名の通り、フルハント(677)をベースに、やや軽快さを持たせたのが598。見た目は重厚ですが、履き心地は意外にも繊細で、足全体を包み込む立体的なラスト設計が特徴です。

サイズ感としては、シグニチャーローファーよりも若干余裕があり、ゴルフよりもタイト。つまり、ウエストンの中で“中間的なフィット感”を持つモデルです。履き始めこそ硬めですが、革質が柔らかくなる過程で足に沿うように変化し、履くほどに安定した快適さを得られます。

598は、甲高・幅広の日本人にも比較的フィットしやすいモデルですが、選ぶ際はやはりタイトめを意識するのがポイント。ジャストサイズで履き慣らすことで、ブーツライクなホールド感を楽しめます。

タウンユースにもアウトドアにも対応できる汎用性の高さ、そして「堅牢さ」と「履き心地」のバランスが魅力。ウエストンの中では**最も“実用性に優れた革靴”**といえるでしょう。

677 ハントダービー──存在感とフィット感の両立

677 ハントダービーは、JMウエストンの中でも最高峰の堅牢モデル。重厚なトリプルソールとラギッドなシルエットが特徴で、その存在感は圧倒的です。まさに「男の靴」という言葉がふさわしいモデル。

この靴は見た目通り重さがありますが、その分安定感は抜群。サイズ感としては非常にタイトで、履き始めは特に踵や甲の圧迫を感じます。ですが、598以上にしっかりと足を固定し、馴染んでくるとブーツのような包み込み感が得られます。

レザーも厚く伸びにくいため、シグニチャーローファー以上に「タイトスタート」が重要。普段のサイズからハーフサイズ〜1サイズ下げるのが推奨されます。

677は、フィットすれば一生モノの安心感を与えてくれる靴。硬派な見た目ながら、履き込むほどにしなやかに変化し、レザーのエイジングも非常に美しい。
「頑丈な革靴を長く履きたい」「唯一無二の存在感が欲しい」方におすすめです。

300 ストレートチップ──ドレスラインにおける正統派サイズ感

最後に紹介するのが、300 ストレートチップ。フォーマルなシーンに対応するウエストンの正統派ドレスシューズです。細身のラストが採用されており、スタイリッシュな印象ながらもウエストンらしい存在感を放ちます。

サイズ感としては、シグニチャーローファーよりも若干余裕があり、ゴルフと同程度。つま先にほどよいスペースがあり、長時間の着用にも向いています。
ただしウィズがやや細めに設計されているため、足幅の広い方は0.5~1サイズ上げて選ぶとバランスが良くなります。

また、ドレスシューズとしての佇まいを保つため、履きジワが入りすぎない程度のタイトフィットが理想です。
革の質感は柔らかく、シボ革モデルよりも伸びやすい傾向があるため、最初から緩すぎるサイズを選ばないよう注意しましょう。

上品で控えめながら確かな存在感を放つこのモデルは、冠婚葬祭やビジネスシーンにも最適。
「堅苦しくない正統派ドレスシューズ」を探している方にぴったりの一足です。

ラストラボのJ.M.ウエストン 商品一覧はこちら

LASTLAB公式サイトを今すぐチェックする

初めてのJMウエストン|サイズ選びで失敗しないためのコツ

試着の際に見るべきポイント(長さ・幅・甲のフィット)

JMウエストンの靴を選ぶうえで最も重要なのが、試着時の感覚を正しく判断することです。
特に初めての人は、「履いた瞬間にきつい」と感じることが多く、その違和感からサイズを上げてしまう傾向があります。ですが、ウエストンの靴は革が厚く、履き込むことで確実に伸びます。そのため、最初はやや痛いくらいが理想的なフィットなのです。

試着時にチェックすべきポイントは3つあります。

  1. 長さ(レングス)
    つま先にわずかに余裕があり、指が自由に動かせる程度がベスト。圧迫感が強い場合は、ハーフサイズ上げることを検討してもよいですが、“踵が浮かない”ことが最優先です。

  2. 幅(ウィズ)
    足の両サイドに軽い締めつけ感があるくらいが正解。履き込むうちに革が柔らかくなるので、初期のきつさを恐れる必要はありません。

  3. 甲のフィット
    特にローファーの場合、甲の部分がしっかりフィットしているかが最も重要。隙間があると、履き込むうちに緩くなり、歩行中に踵が抜けやすくなります。

また、試着の際は左右両足を必ず履くこと。人間の足は左右で微妙にサイズが異なるため、片足だけで判断すると失敗することがあります。歩行テストも欠かせません。店内を数歩歩くだけでも、かかとの浮きや甲の当たりを確認できます。

「最初は痛いのが普通」と言われるウエストンですが、“痛すぎる”と感じる場所が一点に集中している場合は要注意。それはサイズではなくラスト(木型)が合っていない可能性が高いです。このあと詳しく説明しますが、ウエストンのサイズ選びは“木型の理解”が欠かせません。

店舗直営店と中古革靴店の違い

JMウエストンを購入できる場所は大きく分けて「直営店」と「中古革靴店」の2つ。
それぞれにメリットと注意点があります。

直営店のメリットは、やはり「正確なフィッティング」と「新品状態の体験」。
専門スタッフが足の形を測定し、ウィズ(幅)やレングス(長さ)を細かく調整してくれます。また、モデルごとの木型特性を熟知しており、「この痛みは伸びる」「この部分は修理できる」といった具体的なアドバイスがもらえるのも安心です。

一方で、直営店は価格が高く、馴染むまでに時間のかかる“修行期間”を乗り越える必要があります。初めての方にとっては心理的なハードルが高いかもしれません。

そこで注目したいのが、中古革靴店での購入です。中古靴の魅力は、すでに前オーナーが履き込んで革が柔らかくなっている点。新品のような万力締めを経験せずに、快適な履き心地を得られる場合があります。
また、販売価格も新品の半額以下で手に入ることが多く、希少サイズや廃盤モデルが見つかるのも中古ならではの魅力です。

もちろん、デメリットとしては「革が伸びすぎている」「前オーナーの足型が残っている」場合もあります。しかし、プロが選定・整形した中古靴店なら、その点を見極めて販売しているため安心です。

初めてのウエストン選びでは「新品で修行するか」「中古で馴染み済みを選ぶか」という選択肢があり、どちらも間違いではありません。目的や履き方に応じて、自分に合ったスタートを選ぶことが大切です。

「木型(ラスト)」の違いを理解する(約900文字)

JMウエストンの靴選びを成功させる最大のポイントは、「木型(ラスト)」を理解することです。
同じサイズでもラストが異なればフィット感がまったく違い、快適さや見た目の印象にも影響します。

代表的なラストをいくつか挙げると:

モデル 使用ラスト 特徴
180 シグニチャーローファー ラスト#41 非常にタイト。甲低で小ぶりの踵。修行型の代表格。
641 ゴルフ ラスト#31 ほどよい余裕。幅広の足にも合いやすい万能型。
598 ハーフハント ラスト#25 立体的な設計。包み込むようなフィット感。
677 ハントダービー ラスト#32 ボリュームがあり、足全体をしっかり固定。
300 ストレートチップ ラスト#11 スリムな設計でエレガントな印象。ドレス向き。

これらのラストの違いを理解せずにサイズだけで判断すると、思わぬ失敗につながります。
たとえば「641で7がちょうど良かったから、180も7で大丈夫だろう」と思って購入すると、ローファーの甲が当たって痛くて履けない──というケースが非常に多いのです。

ウエストンの靴は、ラストごとに目的が違うと考えるのが正解です。
ドレス用途なら細身の#11、カジュアルなら余裕のある#31、クラシック好きなら#41というように、シーンと足型の両方から選ぶと失敗が減ります。

また、経験豊富な中古靴店では、実際の着用感から「このラストはこのサイズが合いやすい」という経験値が蓄積されています。特にラストラボでは、各モデルの木型特性を踏まえて提案してくれるため、数字ではなく“感覚”で選べる安心感があります。

ラストラボのJ.M.ウエストン 商品一覧はこちら

LASTLAB公式サイトを今すぐチェックする

中古でJMウエストンを選ぶときの注意点と魅力

中古靴ならではのサイズ感の変化

中古のJMウエストンを選ぶ最大のメリットは、革がすでに馴染んでいることです。
新品のような「修行期間」を経ずに、最初から柔らかく快適な履き心地を味わえる点は、特に初めてのウエストンユーザーにとって魅力的です。

ただし、その一方で注意すべきなのが、「前オーナーの足型」や「革の伸び具合」
JMウエストンの靴はグッドイヤーウェルト製法で作られており、履く人の足に合わせて革がしっかりと形を変えます。つまり、同じサイズ表記でも、前オーナーの足幅や甲の高さによって内部空間が異なる場合があるのです。

たとえば、元の持ち主が幅広の足だった場合は、靴の内側が広がり、あなたが履くと少し緩く感じることがあります。逆に、甲低・細足の人が履いていた靴は、思ったより締め付けが強いことも。
このような“個体差”を見極めるためには、実際に試着することが不可欠です。

また、中古靴ではインソールの沈み込み具合にも注目しましょう。履き込みによって中底が沈み、足入れ感が変化していることがあります。沈み込みが進みすぎると、サイズは合っていても履き心地が悪くなることもあるため、店頭での確認が大切です。

一方で、良質な中古靴は「革が柔らかくなっているが、型崩れしていない」状態にあります。そうした靴を選べば、まさに理想的な“ジャストフィット”を最初から楽しむことができます。新品特有の万力締めが苦手な方にこそ、中古ウエストンはおすすめです。

H3:中古市場で人気のモデルと狙い目サイズ(約900文字)

中古市場では、JMウエストンの中でも特定のモデルが特に人気です。以下に代表的なモデルと、狙い目のサイズ傾向をまとめます。

モデル名 人気度 サイズ感の特徴 狙い目サイズ傾向
180 シグニチャーローファー ★★★★★ 修行の代名詞。細身でタイト。 表記よりハーフサイズ下げが狙い目。
641 ゴルフ ★★★★★ ややゆとりあり。日本人の足に合いやすい。 普段サイズ〜ハーフサイズ下。
598 ハーフハント ★★★★☆ 立体的で快適。伸びやすい革質。 ジャストサイズがおすすめ。
677 ハントダービー ★★★★☆ 厚革で伸びにくい。重厚な履き心地。 ハーフサイズ下でぴったり。
300 ストレートチップ ★★★☆☆ スリムなドレスシルエット。 普段サイズまたは+0.5。

 

この表を見ると分かる通り、モデルによってサイズの考え方がまったく異なります。
また、中古市場では**サイズ6〜7.5前後(日本サイズ24〜26cm)**が最も流通しており、このレンジは競争率が高めです。逆に、サイズ5以下や8以上の大きめサイズは数が少ないため、出会ったら早めの検討がおすすめです。

中古靴の魅力は、「既に絶妙なフィット感に育っている個体」と出会えること。
特に180ローファーなどは、履き込み済みの個体ほど真価を発揮するとも言われています。新品時はきつすぎて挫折する人も多いモデルですが、中古では程よく馴染んでおり、初めて履く人にも扱いやすいのです。

また、色や素材によっても印象が大きく変わります。ボックスカーフの黒はフォーマルに、スエードやグレインレザーはカジュアルに映えるため、使用シーンを想定して選ぶと失敗がありません。中古市場はまさに“出会い”の場。
理想のサイズとモデルを見つけるためには、定期的に専門店をチェックするのがおすすめです。

中古革靴「ラストラボ(LAST LAB)」

中古のJMウエストンを安心して選びたいなら、**渋谷の中古革靴専門店「ラストラボ(LAST LAB)」**がおすすめです。

ラストラボでは、JMウエストンの代表モデル(180、641、598、677など)を取り扱っており(在庫状況によります)、人気サイズの入荷情報はSNSでも随時発信中です。
「中古でもいい靴を丁寧に選びたい」「フィット感に妥協したくない」という方にこそ、最適なショップといえます。

中古靴選びで最も大切なのは、“サイズ表ではなく、足と靴の対話”。
渋谷で予約なしで来店可能で試着できますので、ぜひ実際に足を通してその感覚を確かめてみてください。

ラストラボのJ.M.ウエストン 商品一覧はこちら

LASTLAB公式サイトを今すぐチェックする

まとめ|JMウエストンのサイズ感を理解して、自分に合う一足を

JMウエストンの靴は、ただの高級革靴ではありません。
それは、**「時間をかけて足とともに育てる道具」**であり、履き手の人生に寄り添う存在です。
他の靴では味わえないタイトな履き心地、そしてそれがやがて“極上のジャストフィット”へと変わっていく過程は、まさにウエストンだけの魅力といえるでしょう。

ただし、そのサイズ選びは簡単ではありません。
ウィズ(幅)やレングス(長さ)、木型(ラスト)の違いを理解せずに選ぶと、「きつすぎる」「緩くなりすぎた」といった失敗に繋がります。
逆に、正しいフィッティングを学び、試着を重ねて自分に合う一足を見つけたとき、その靴は“第二の皮膚”のように足に馴染み、10年、20年と履き続けられるパートナーになります。

もし、「サイズ感に不安がある」「修行ローファーに挑戦したいけど怖い」と感じているなら、**中古革靴専門店「ラストラボ(LAST LAB)」がおすすめです。
ラストラボなら、すでに馴染んだJMウエストンを実際に試着しながら、自分の足にぴったりのモデルとサイズを選ぶことができます。
経験豊富なスタッフがあなたの足型を見て、最適なサイズやラストをアドバイスしてくれるため、安心して“ウエストンデビュー”しましょう。


記事一覧へ