ジョンロブの名作とは?フィリップ2・ウィリアム・ロペスなど人気モデルを紹介

ジョンロブの名作とは?フィリップ2・ウィリアム・ロペスなど人気モデルを紹介

「ジョンロブの名作といえば、どのモデルなのだろう」「フィリップ2やウィリアムは聞いたことがあるけれど、それぞれ何が違うのか分からない」という方も多いのではないでしょうか。

ジョンロブは高級紳士靴を代表するブランドのひとつで、長い歴史のなかで数多くの定番モデルを生み出してきました。なかでもフィリップ2、ウィリアム、シティ2、ロペスなどは、ジョンロブを初めて購入する方から革靴を何足も所有している方まで、比較対象になりやすいモデルです。

一方で、ジョンロブの面白さは現在販売されている定番モデルだけではありません。毎年発表されてきたイヤーモデルや、現在では新品で見かける機会の少ない廃番モデルにも魅力的な靴があります。中古市場まで視野を広げることで、現行品だけを見ていては出会えない一足を探せるのもジョンロブならではの楽しみ方でしょう。

この記事では、ジョンロブの歴史を簡単に振り返りながら、名作として名前が挙がりやすい代表モデルの特徴を紹介します。さらに、イヤーモデルや廃番モデル、中古で購入するときに確認しておきたいラストやサイズについても解説します。

「せっかくジョンロブを買うなら、長く愛用したくなる一足を選びたい」という方は、ぜひモデル選びの参考にしてみてください。

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ジョンロブとは?名作を生み出してきたブランドの歴史

1849年から続くジョンロブの歴史と名作が評価される理由

ジョンロブの歴史は19世紀までさかのぼります。創業者ジョン・ロブは1829年にイギリス・コーンウォールで生まれ、靴職人としての道を歩みました。ジョンロブの歴史では1849年がブランドの始まりとして位置付けられています。その後オーストラリアで靴職人として実績を重ね、英国王室との関わりを持つようになり、1866年にはロンドンへ店舗を構えました。

さらに1901年にはパリへ進出。のちにパリ部門はエルメスの傘下となり、既製靴のジョンロブを世界へ展開していきます。一方、ロンドンのビスポーク部門は現在もロブ家によって運営されており、「ジョンロブ」という名前には異なる歴史を持つ二つの流れが存在します。一般的に日本の百貨店やブランドショップなどで目にする既製靴のジョンロブは、パリを中心に展開されてきたブランドと考えると分かりやすいでしょう。

ジョンロブの名作が長く支持される理由のひとつは、流行だけを追わないデザインにあります。フィリップ2やシティ2のような内羽根靴から、ウィリアムのようなダブルモンク、ロペスのようなローファーまで、基本となるデザインは比較的オーソドックスです。

しかし、ラストによる立体的なシルエットや革の質感、細部の仕上げによって、シンプルながらジョンロブらしさを感じられます。そのため、発売から長い時間が経ったモデルでも古さを感じにくく、現在も定番モデルとして選ばれています。

ジョンロブの名作を探す際には、「有名だから選ぶ」というだけでなく、自分がどのような場面で履きたいかを考えながらモデルを比較してみるのがおすすめです。

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ジョンロブの名作と呼ばれる定番モデル

フィリップ2|ジョンロブを代表するプレステージラインの名作

「ジョンロブの名作を一足挙げるなら?」という話題で、まず候補になりやすいのがフィリップ2(PHILIP II)です。

フィリップ2は、ジョンロブの上位コレクションであるプレステージラインを代表するモデルです。デザインは内羽根式のパンチドキャップトゥ。一般的なストレートチップと比べると、トゥキャップ部分に控えめな装飾が入ることで、シンプルすぎない表情に仕上げられています。

そのルーツとなった「フィリップ」は1985年に既製靴コレクションへ登場し、当初は8695ラストを採用していました。その後2001年に、よりシャープな印象を持つ7000ラストを使った「フィリップ2」へと進化したとされています。

7000ラストは、つま先に適度な丸みを残しながらノーズをすっきりと見せるバランスのよい木型です。極端に細長い印象ではないため、クラシックなスーツから現代的な細身のスタイルまで合わせやすいのも魅力でしょう。

フィリップ2を語るうえで外せないのが、プレステージラインらしいディテールです。ベヴェルドウエストやシームレスヒールなど、通常のドレスシューズでは目立ちにくい部分にも手が掛けられています。正面から見たときには端正で控えめですが、横や底面を見ると作り込みの違いを感じられるモデルです。

仕事用として使うのであればブラック、少し柔らかい雰囲気を楽しみたいのであればダークブラウン系も候補になります。ミュージアムカーフの個体では色の濃淡が表れやすく、同じフィリップ2でも印象が大きく変わります。

ジョンロブらしいエレガントなドレスシューズを探している方や、「まずはブランドを代表する名作から選びたい」という方には、特にチェックしておきたい一足です。

ウィリアム|ダブルモンクを代表するジョンロブの定番モデル

フィリップ2と並び、ジョンロブの名作として高い知名度を持つのがウィリアム(WILLIAM)です。

ウィリアム最大の特徴は、二つのバックルを備えたダブルモンクストラップ。現在では多くの革靴ブランドがダブルモンクを展開していますが、そのジャンルを代表するモデルのひとつとしてウィリアムの名前が挙げられることは少なくありません。

ウィリアムは1945年に誕生したとされる歴史の長いモデルで、現在まで基本的なスタイルを大きく変えずに受け継がれています。9795ラストによる適度に丸みのあるトゥと、存在感のあるダブルレザーソールの組み合わせが特徴です。

シャープでドレッシーなフィリップ2に対し、ウィリアムはもう少し力強くクラシックな印象があります。ダブルモンクという装飾性のあるデザインでありながら、全体のシルエットには落ち着きがあるため、ジャケットスタイルからデニムやチノパンまで幅広く合わせやすいでしょう。

また、ジョンロブには「ウィリアム2(WILLIAM II)」というモデルもあります。ウィリアム2は基本的なデザインを受け継ぎながら、トゥキャップ部分のステッチなど細かな仕様に違いが見られます。中古市場ではウィリアムとウィリアム2の両方が流通するため、購入前にモデル名や仕様を確認しておくのがおすすめです。

ブラックカーフなら比較的ドレス寄りに、ブラウン系のミュージアムカーフならカジュアル寄りに楽しめます。バックルの存在感があるため、スーツ専用の革靴というよりも、オン・オフをまたいで使えるジョンロブを探している方と相性のよいモデルです。

流行に左右されにくく、ジョンロブらしい歴史も感じられるという意味で、ウィリアムは今後も名作として名前が残っていくモデルではないでしょうか。

シティ2|ビジネスにも使いやすい王道ストレートチップ

ジョンロブの名作のなかでも、特にビジネスシーンで使いやすいモデルを探しているならシティ2(CITY II)が候補になります。

シティ2は、内羽根式のストレートチップという非常にオーソドックスなデザインです。装飾を極力抑えているため、一見するとシンプルな革靴ですが、そのシンプルさによってラストの形や革の質感が分かりやすく表れています。

採用されているのは、フィリップ2と同じくジョンロブを代表する7000ラスト。バランスの取れたラウンドトゥとすっきりしたノーズを持ち、英国靴らしい落ち着きを残しながらも野暮ったく見えにくいのが特徴です。

ブラックカーフのシティ2であれば、ビジネススーツはもちろん、冠婚葬祭などフォーマル度が求められる場面でも取り入れやすいでしょう。「高級靴を購入したいけれど、最初からデザイン性の強いモデルは少し使いにくそう」と感じている方にも選びやすい一足です。

フィリップ2との違いが気になる方も多いかもしれません。大きく分けると、フィリップ2はパンチドキャップトゥやプレステージラインならではの仕上げを楽しむモデル。一方のシティ2は、よりシンプルなストレートチップとして日常的に使いやすいモデルと考えると比較しやすくなります。

ジョンロブの魅力は装飾の多さだけではありません。むしろシティ2のようなベーシックなデザインを見ると、ラストのラインやアッパーの質感、全体のプロポーションといったブランドの基本的な完成度を感じやすいでしょう。

「仕事でしっかり履けるジョンロブが欲しい」「一足目なので使いやすさを重視したい」という方には、フィリップ2と合わせて試してみたい定番モデルです。

ロペス|ドレスとカジュアルを行き来できる名作ローファー

ジョンロブの紐靴以外の名作を探しているなら、ロペス(LOPEZ)は外せないモデルです。

ロペスはジョンロブを代表するローファーで、既製靴コレクションのなかでも長く親しまれてきました。もともとはビスポークの注文から生まれたモデルとされ、その後ジョンロブが既製靴を展開するなかで製品化されています。

一見するとオーソドックスなローファーですが、よく見るとジョンロブらしい特徴があります。甲部分にはエプロン状のモカステッチが入り、サドル部分には独特の開口部を配置。装飾は控えめながら、一般的なコインローファーとは少し違った存在感があります。

使用されてきた4395ラストもロペスを語るうえで重要です。4395はジョンロブ初期のローファー用ラストとして知られ、比較的丸みとボリュームを持ったトゥが特徴とされています。極端に細く尖ったローファーではないため、クラシックなスタイルとの相性も良好です。

スラックスやジャケットに合わせれば上品にまとまり、デニムやチノパンに合わせれば少し贅沢なカジュアルシューズとして楽しめます。紐を結ぶ必要がないため、休日に気軽に履ける高級革靴を探している方にも向いているでしょう。

また、中古市場ではブラック、ブラウン、ミュージアムカーフ、スエードなどさまざまな仕様のロペスが見つかります。同じモデルでも素材によって印象がかなり異なるため、用途に合わせて選ぶのがおすすめです。

ジョンロブというとフィリップ2のようなドレスシューズを想像しがちですが、ロペスを見るとブランドの別の魅力が分かります。「仕事用の革靴はすでに持っているので、次は休日にも履けるジョンロブが欲しい」という方には、ぜひ比較してほしい名作です。

チャペル|シャープなデザインが魅力のダブルモンク

ジョンロブのダブルモンクといえばウィリアムが有名ですが、よりシャープでモダンな印象を求める方にはチャペル(CHAPEL)もおすすめです。

チャペルは二つのバックルを備えたダブルモンクでありながら、ウィリアムとはデザインの方向性が大きく異なります。ウィリアムではストラップが比較的オーソドックスに配置されているのに対し、チャペルではストラップが後方へ流れるように設計されています。このラインによって、横から見たときのシルエットが非常にすっきりしているのが特徴です。

さらにチャペルは、プレステージレンジで使用されてきた8000ラストを採用するモデルとして知られています。8000ラストはトゥにほどよくスクエア感があり、9795ラストのウィリアムと比べると、よりシャープで都会的な雰囲気があります。

そのため、同じダブルモンクでも「クラシックで重厚感のあるウィリアム」「エレガントで流れるようなチャペル」というように比較すると、自分の好みを判断しやすいでしょう。

スーツに合わせるのであればブラックや濃いブラウンが使いやすく、ミュージアムカーフを選べばチャペルならではの立体的なアッパーラインがより印象的に見えます。ジャケットと細身のパンツに合わせるスタイルにも取り入れやすいモデルです。

フィリップ2やウィリアムほど最初に名前が出てこないこともありますが、ジョンロブらしい製靴技術とデザイン性の両方を楽しめる一足です。定番モデルを一通り見たうえで「もう少し個性のあるジョンロブが欲しい」と感じた方には、チャペルを候補に加えてみるのもよいでしょう。

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定番だけではないジョンロブの名作

イヤーモデル・廃番モデルにも注目したい

ジョンロブの名作を探す際に、フィリップ2やウィリアムなどの定番モデルだけを見て終わるのは少しもったいないかもしれません。ブランドを深く楽しみたい方には、イヤーモデルや廃番モデルにも目を向けてみることをおすすめします。

ジョンロブでは1996年から、靴職人の守護聖人として知られる聖クリスピンの日である10月25日に、その年を象徴するイヤーモデルを発表してきました。年によってオックスフォード、ダービー、ダブルモンク、ブーツなどデザインが異なり、通常の定番コレクションとは違った靴を見ることができます。

たとえば2010年のイヤーモデルではダブルモンクが採用されるなど、その年ごとにジョンロブの技術やデザインを反映した靴が作られています。

イヤーモデルの魅力は、単純な希少性だけではありません。定番では採用されにくいパターンやディテールを見ることができ、「こんなジョンロブもあるのか」とブランドの幅広さを感じられます。

また、長い歴史を持つブランドだけに、現在では生産されていない廃番モデルも数多く存在します。こうしたモデルは新品の店頭では基本的に比較できないため、中古革靴ならではの楽しみといえるでしょう。

ただし、「廃番だから価値が高い」「イヤーモデルだから必ず買うべき」と考える必要はありません。希少性と自分にとって履きやすい靴かどうかは別の話です。デザイン、ラスト、サイズ、使用する場面を確認し、自分が実際に履きたいと思えるかを優先したほうが満足しやすいでしょう。

中古では現行の定番モデルと過去の廃番モデルが同じ売場に並ぶこともあります。現行品だけで判断せず、複数年代のジョンロブを比較してみると、自分にとっての「名作」が見つかるかもしれません。

ジョンロブの名作を中古で選ぶときのポイント

モデルだけでなくラスト・サイズ・コンディションを確認する

ジョンロブの中古靴を選ぶ際は、モデル名だけで購入を決めず、ラストやサイズ、コンディションまで確認することが大切です。

たとえば、フィリップ2やシティ2では7000ラスト、ウィリアムでは9795ラスト、ロペスでは4395ラスト、チャペルでは8000ラストなど、モデルによって使われる木型が異なります。7000は比較的すっきりとしたシルエット、9795は丸みのあるクラシックな形、4395はローファーらしいボリューム感など、それぞれ特徴があります。

革靴の場合、同じ表記サイズだからといって同じ履き心地になるとは限りません。特にローファーは紐でフィット感を調節できないため、サイズ選びが重要です。また中古品では、前の所有者の履き方によってインソールの沈み込みなども変わります。

コンディションを見る場合には、アッパーの傷だけではなく、履きジワの入り方、ヒールの減り、ソールの状態、ライニングの傷みなども確認しておきたいところです。多少の使用感があっても価格とのバランスがよければ魅力的な個体はありますし、反対に見た目がきれいでも自分の足に合わなければ履く機会は減ってしまいます。

そこで中古のジョンロブを検討している方には、可能であれば複数モデルを実際に比較してみることをおすすめします。

渋谷の中古革靴専門店「ラストラボ」でも、ジョンロブをはじめとしたさまざまな高級革靴を取り扱っています。在庫状況によりますが、現行モデルだけでなく廃番モデルや過去の仕様が見つかることもあります。

写真だけでは分かりにくいラストの形やサイズ感、革の雰囲気を比較したい方は、中古革靴店で実物を見ながら自分に合う一足を探してみるのも選択肢のひとつです。

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まとめ|ジョンロブの名作は中古も含めて比較するのがおすすめ

ジョンロブには、長いブランドの歴史のなかで生まれた数多くの名作があります。

ドレスシューズらしい端正な一足を求めるなら「フィリップ2」、クラシックなダブルモンクを楽しみたいなら「ウィリアム」、仕事でも使いやすいストレートチップなら「シティ2」が代表的な候補です。

休日まで使えるモデルを探しているならローファーの「ロペス」、ウィリアムとは異なるシャープなダブルモンクを求めるなら「チャペル」もチェックしておきたいところです。

代表的な特徴を整理すると、次のようになります。

モデル 主な特徴 おすすめの用途
フィリップ2 パンチドキャップトゥ・7000ラスト スーツ・ドレススタイル
ウィリアム ダブルモンク・9795ラスト ジャケット・オンオフ兼用
シティ2 ストレートチップ・7000ラスト ビジネス・フォーマル
ロペス ローファー・4395ラスト ジャケット・カジュアル
チャペル シャープなダブルモンク・8000ラスト スーツ・ジャケット

ただし、ジョンロブの魅力は現行の定番モデルだけではありません。イヤーモデルや廃番モデルまで含めれば、さらに多くの選択肢があります。

特に中古市場では、年代の異なるモデルや現在では見かけにくい仕様が見つかる場合があります。そのため、「一番有名なモデルを買う」という基準だけではなく、デザイン、ラスト、サイズ感、革の色や状態まで比較して選ぶのがおすすめです。

渋谷の中古革靴専門店ラストラボでもジョンロブを取り扱っているため、中古で名作を探している方は選択肢のひとつとしてチェックしてみてください。フィリップ2とシティ2、ウィリアムとチャペルなど、似た用途のモデルを実際に比較すると、それぞれの違いも分かりやすくなります。

有名な定番モデルから入るのもよし、イヤーモデルや廃番モデルから自分だけの一足を探すのもよし。さまざまなモデルを見比べながら、自分にとって長く履きたくなるジョンロブの名作を探してみてはいかがでしょうか。

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