パラブーツは雨の日に履いても大丈夫?雨に強い理由と濡れた後の手入れを解説

パラブーツは雨の日に履いても大丈夫?雨に強い理由と濡れた後の手入れを解説

「お気に入りのパラブーツを雨の日に履いても大丈夫なのだろうか」「雨で濡れたら革が傷んでしまうのでは?」と気になっている方は多いのではないでしょうか。

革靴というと、一般的には雨を避けて履くイメージがあります。特に数万円以上する靴であれば、天気予報に雨マークがあるだけで別の靴に履き替えるという方も少なくありません。

その一方で、パラブーツは数ある革靴ブランドのなかでも、比較的雨の日に取り入れやすいブランドとして知られています。その理由として挙げられるのが、代表的なモデルに使われるリスレザー、ノルヴェイジャン製法、そしてブランドを象徴するラバーソールです。

そもそもパラブーツは、見た目の美しさだけを追求して生まれたブランドではありません。創業以来、仕事やアウトドアなど実用的な場面で履ける丈夫な靴づくりを続けてきました。現在のシャンボードやミカエルに見られる、厚みのある革とボリュームのあるラバーソールにも、そうした背景が感じられます。

ただし、「パラブーツならどんな雨でも大丈夫」というわけではありません。雨の日に履く場合は、濡れた後の乾かし方や手入れにも気を配りたいところです。

この記事では、パラブーツが雨に強いといわれる理由から、雨の日に履く際の注意点、濡れた後のお手入れ、雨の日にも選びやすいモデルまで分かりやすく紹介します。

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まず知っておきたいパラブーツの歴史

1908年創業。ラバーソールとともに発展してきたフランスの革靴ブランド

パラブーツの歴史は1908年、フランス東部のイゾーでレミー・リシャールが靴づくりを始めたことからスタートします。その後、1910年にはRichard-Pontvert社を設立。100年以上にわたり家族経営を続けてきた、フランスを代表するシューズメーカーのひとつです。

現在のパラブーツを語るうえで欠かせないのが、ラバーとの関係です。創業者のレミー・リシャールは1926年にアメリカを訪れ、当時現地で使われていたラバーブーツに注目します。その後、天然ラバーを靴底に取り入れ、自社でラバーソールを製造する体制を築いていきました。現在でもラバーソールはパラブーツを象徴する要素のひとつです。

第二次世界大戦後には、接着によって大量生産できる靴が広がっていきましたが、パラブーツは伝統的なステッチによる靴づくりを継続しました。農業従事者や林業従事者、職人など、長時間立って働く人たちに向けて、厚い革と丈夫なソールを組み合わせた実用的な靴を作り続けています。

1945年には現在でもブランドを代表する「ミカエル」が誕生。現在もフランス国内で生産されるモデルが多く、ノルヴェイジャン製法やグッドイヤー製法といった伝統的な製法が受け継がれています。

こうした歴史を見ると、パラブーツが雨の日にも履きやすいといわれるのは偶然ではありません。もともと街中だけではなく、屋外で働く人たちが安心して履ける靴を作ってきた背景があります。

ドレスシューズのような上品さを残しながらも、多少天候が悪い日にも取り入れやすい。この「実用性と革靴らしさのバランス」が、現在もパラブーツが幅広い男性から支持されている理由のひとつといえるでしょう。

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パラブーツは雨の日に履いても大丈夫?

リスレザーとノルヴェイジャン製法が雨に強い理由

パラブーツが雨の日に履きやすい理由として、まず注目したいのがアッパーに使用される革です。

シャンボードやミカエルなどでは、「リスレザー」と呼ばれる革が使われているモデルがあります。一般的なスムースレザーと比較して油分を多く含んでいることが特徴で、水分を弾きやすいため、雨の日にも選ばれることが多い素材です。BEAMSなどの正規取扱店でも、リスレザーは油分を多く含み、一般的な皮革より撥水性に優れている素材として紹介されています。

さらに、パラブーツの代表モデルの多くに採用されているのが「ノルヴェイジャン製法」です。

ノルヴェイジャン製法では、アッパーとソールをウェルトを介して縫い合わせます。パラブーツ公式も、この製法について堅牢性と防水性に優れる構造として紹介しています。シャンボードやミカエルを横から見たとき、ソールの周囲に存在感のあるステッチが見えるのは、この製法によるものです。

つまりパラブーツは、「水分に比較的強い革」と「水が入りにくい構造」を組み合わせている点が特徴です。

もちろん、革の状態やモデルによって差はあります。履き込んで革が乾燥していたり、クリームによる手入れを長期間していなかったりすると、新品時と同じような撥水性を期待できるとは限りません。

そのため、雨の日に履く機会が多いのであれば、普段から革の乾燥状態を確認しておくのがおすすめです。革がカサついてきたと感じたら、適量のクリームなどで油分を補っておくとよいでしょう。

新品だから雨に強い、というよりも、「素材・製法・日頃の手入れ」の3つが揃うことで、パラブーツの実用性を活かしやすくなります。


ラバーソールだから雨の日の路面でも履きやすい

パラブーツを雨の日に履きやすくしているもうひとつの理由が、ラバーソールです。

高級革靴ではレザーソールを採用しているモデルも多くあります。レザーソールには通気性や足馴染みのよさといった魅力がありますが、雨で濡れた路面では水を吸いやすく、場所によっては滑りやすく感じることもあります。

その点、シャンボードやミカエルをはじめとしたパラブーツの定番モデルでは、天然ラバーを使用したソールが採用されています。シャンボードの現行モデルでも、ノルヴェイジャン製法と天然ラバーソールの組み合わせが確認できます。

ラバーは革と比べて水を吸いにくいため、濡れたアスファルトを歩く場面でも使いやすいのがメリットです。

また、パラブーツとラバーの関係は非常に長く、公式のブランドヒストリーによると、1920年代からラバーを使った靴づくりに取り組んでいます。現在でもラバーソールを自社の重要な技術として位置づけており、ブランドのDNAともいえる存在です。

そのため、「通勤にも使える革靴が欲しいけれど、雨の日のレザーソールは気になる」という方にもパラブーツは検討しやすいでしょう。

例えば、梅雨の時期や天候が変わりやすい日にシャンボードを履けば、革靴らしい見た目を残しながら足元の安心感も確保しやすくなります。デニムやチノパンなどのカジュアルスタイルはもちろん、ジャケットやスラックスに合わせやすいモデルがあるのも魅力です。

ただし、ラバーソールだから必ず滑らないという意味ではありません。駅構内のタイル、マンホール、金属製の階段などは、雨の日にはどの靴でも滑りやすくなります。

「雨に強い=何も気にせず歩ける」と考えるのではなく、革靴のなかでは悪天候に対応しやすい選択肢のひとつ、と考えておくのがおすすめです。

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パラブーツを雨の日に履く際の注意点

完全防水ではないため長時間の雨や水たまりには注意

パラブーツは雨の日にも比較的取り入れやすい革靴ですが、レインブーツと同じ感覚で履くのはおすすめできません。

ノルヴェイジャン製法やリスレザー、ラバーソールなど雨に対応しやすい要素は揃っていますが、靴全体がゴムで覆われているわけではないからです。

特に注意したいのが、強い雨のなかを長時間歩くケースです。アッパーからの水分だけでなく、履き口やタンの隙間などから内部に水が入り込む可能性があります。また、水たまりに深く足を入れてしまえば、縫い目や靴の隙間から水分が浸入することも考えられます。

そのため、パラブーツを雨の日に履く場合は「駅まで10分程度歩く」「通勤途中で多少雨に降られる」といった日常的な雨を想定しておくのがおすすめです。

台風や豪雨など、最初からかなり濡れることが分かっている日は、レインシューズなど別の選択肢を検討したほうが安心でしょう。

また、雨の日に備えて防水・撥水スプレーを使用する場合は、必ず使用する革に対応している製品か確認してください。目立たない部分で試してから全体に使用すると、色味や質感の変化を防ぎやすくなります。

パラブーツ公式でも、水や汚れから保護する手段として防水用品を使用し、その後自然乾燥させる方法が案内されています。

もうひとつ意識したいのが、同じ靴を連日履かないことです。

雨に濡れていなくても、一日履いた革靴の内部には汗による湿気が残ります。そこに雨による水分まで加わった状態で翌日も履くと、靴の内部が十分に乾きません。

特に梅雨のように湿度が高い時期は、パラブーツを2足以上でローテーションするなど、しっかり休ませながら履くとよいでしょう。


雨で濡れたパラブーツのお手入れ方法

濡れた後は自然乾燥させてからクリームで整える

パラブーツを雨の日に履いた場合、その日のうちに簡単なお手入れをしておくのがおすすめです。

まず帰宅したら、乾いた布などを使って靴の表面に残っている水滴をやさしく拭き取ります。泥が付着している場合は、乾いて固まる前に表面の汚れを落としておきましょう。

その後、シューツリーを入れて形を整え、風通しのよい場所で自然乾燥させます。パラブーツ公式でも、着用後は靴に合ったシューツリーを入れ、室温の環境で休ませる方法を推奨しています。雨に濡れた場合についても、収納する前に空気乾燥させることが案内されています。

ここで注意したいのが乾かし方です。

早く乾かしたいからといって、ドライヤーの温風を直接当てたり、暖房器具の近くに置いたりするのは避けたほうがよいでしょう。急激に乾燥すると革の水分や油分まで抜けてしまい、革が硬くなったり、ひび割れにつながったりする可能性があります。

基本的には「時間をかけて自然に乾かす」と覚えておけば十分です。

完全に乾いた後は、ブラッシングでホコリや汚れを落とします。革の表面が少し乾燥しているように感じる場合は、適量のクリームやワックスを薄く伸ばして馴染ませます。

公式のお手入れ方法でも、ブラッシングでホコリを落とした後、クリーニングワックスやポリッシュを使用する流れが紹介されています。また、ノルヴェイジャン製法やグッドイヤー製法の靴については、ウェルト周辺に無色のワックスを塗ることで防水性を補う方法も案内されています。

ただし、クリームはたくさん塗ればよいわけではありません。塗りすぎると表面に残り、ホコリが付きやすくなったり質感が変わったりすることがあります。

雨の日の手入れは、「水分を拭く→自然乾燥→ブラッシング→必要に応じてクリーム」というシンプルな流れを基本にするとよいでしょう。

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雨の日に履くパラブーツを選ぶなら?

シャンボードやミカエルなどラバーソールの定番モデルがおすすめ

雨の日にも使えるパラブーツを探しているなら、まず候補に入れやすいのが「シャンボード」と「ミカエル」です。

シャンボードはパラブーツを代表するUチップシューズです。丸みのあるフォルムと存在感のあるノルヴェイジャンステッチが特徴で、現行品にも天然ラバーソールを採用したモデルがあります。

カジュアルになりすぎないため、デニムだけでなくチノパンやスラックスとも合わせやすく、通勤用としてパラブーツを探している方にも選びやすいでしょう。

一方のミカエルは1945年に誕生したモデルで、シャンボードよりもさらに丸みとボリュームがあります。厚みのあるソールと2アイレットのデザインが特徴で、公式でも天然ラバーソールとノルヴェイジャン製法を採用したモデルが展開されています。

雨の日に履くことを考えるなら、モデル名だけではなく「アッパーの素材」「ソールの素材」「製法」まで確認して選ぶことが大切です。同じモデル名でも、シーズンや仕様によって革やソールが異なる場合があるためです。

また、パラブーツは新品だけでなく中古で探す方法もあります。

中古の場合は、新品より価格を抑えながらシャンボードやミカエルなどの定番モデルを探せることがあります。さらに、新品ではすでに展開されていないカラーや過去の仕様、別注モデルなどに出会える可能性があるのも中古ならではの魅力です。

ただし、雨の日用として中古のパラブーツを選ぶ場合は、アッパーだけではなくソールの減り方や革の乾燥状態なども確認しておきたいところです。

渋谷の中古革靴店「ラストラボ」では、パラブーツをはじめとしたさまざまな中古革靴を取り扱っています。サイズ感や革の状態など、写真だけでは判断しにくい部分が気になる方は、実際の靴を見ながら比較してみるのもおすすめです。

雨の日にも履ける一足を探している方は、新品だけに絞らず、中古を含めて選択肢を広げてみると自分に合ったパラブーツを見つけやすくなるでしょう。

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まとめ|パラブーツは雨の日にも取り入れやすい革靴

「パラブーツは雨の日に履いても大丈夫なのか」と気になっている方にとって、パラブーツは比較的選びやすい革靴といえます。

特にシャンボードやミカエルなどでは、雨に比較的強いリスレザーや、堅牢性と防水性を意識したノルヴェイジャン製法、そして水を吸いにくいラバーソールが採用されているモデルがあります。

パラブーツが1920年代からラバーを靴づくりに取り入れてきた歴史を考えても、悪天候への対応力はブランドを特徴づける要素のひとつといえるでしょう。

ただし、パラブーツはレインブーツではありません。

日常的な雨であれば頼りになる一方、豪雨のなかを長時間歩いたり、深い水たまりに入ったりする使い方は避けたほうが安心です。

また、雨に濡れた後はそのまま放置せず、水分を拭き取って自然乾燥させましょう。乾いた後にブラッシングを行い、革の状態に応じてクリームなどで油分を補っておくと、よい状態を保ちやすくなります。

雨の日に履くことを前提にパラブーツを選ぶのであれば、

  • ラバーソールか
  • ノルヴェイジャン製法か
  • アッパーの革はどのような状態か
  • ソールが大きく減っていないか

といったポイントを確認してみてください。

新品だけでなく中古も含めれば、選択肢はさらに広がります。

渋谷の中古革靴店「ラストラボ」でも、パラブーツをはじめとする中古革靴を取り扱っています。シャンボードやミカエルなどを実際に見比べながら選びたい方は、中古革靴店を活用してみるのもひとつの方法です。

天気を必要以上に気にせず革靴を楽しみたい方にとって、パラブーツは一足持っておくと活躍する場面の多いブランドではないでしょうか。

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